意外なことに城前広場にあります。
城前広場の犬山城石碑から約20m西にある
「榎塚と中川清蔵主の碑」案内板下段に設置されています。
有料エリア内ではなく無料エリアで、しかも24時間読み取り可能な場所は、
気が楽です。時間を過ぎるとクローズしてしまうと、せっかく行ったのに空振り
なんて悲しすぎますから。
説明板にはこのように書いてありました。
清蔵主は、内田瑞泉寺塔頭龍泉院の第三世住職で、犬山城主
中川勘右衛門定成の伯父に当たる。
天正十二年(一五八四)、小牧長久手の合戦のころ、壹臣方
の武将で前犬山城主の池田勝入斎信輝が、手兵を率いて大垣城
を出て、三月十四日の払暁、折からの大雨で河水の大きな音を
幸いに、木曽川を渡って犬山城を急襲した。そのとき、城主定
成は伊勢国峯城へ出陣中で、留守を依頼された龍泉院住職漬蔵
主は、城中の僕婢まで総勢わずか二十余名とともに敢然と防戦、
激戦の末に西谷坂口で戦死し、犬山城は池田軍の手に落ちた。
墓所は龍泉院、戒名は前住當院浄臺清座元禅師。戦死の地に、
榎一株を植えた。これを榎塚という。
榎塚は、現在は切り株のみとなっている。
本部(水)・ソレイユカルチャーセンター三郷(月)講師
寺澤 禎則
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